買い付け展02の
買い付け日記(1)

2024/02/17

韓国に来ています。
去年の秋にも来ていたのですが、ソウルから地方に行こうと思っていたのにミスで資金を出金できくなって途中でゲームアウト。無為にソウルで過ごしたのでした。今回はその無念を晴らすべく、地方・大邱(テグ)から入ってみました。

何年か前にも大邱に来て仕入れ出来た思い出があるし、久しぶりに回ってみようと思ったものの、コロナ後ほとんどの店が無くなっていた ...!!(ガーン)
嘘やろ?となりましたが、良い出会いもあり何とか少し仕入れが出来ました。
でも相変わらず高い。
値段が合わなくてもどうしても買っておきたいものもあるけれど、結局は値段次第というところはあります。もともと物価は高めですが前は円安でもなく、送料も安かったから仕入れ値に関しては国内仕入れのような感覚でやってました。今はそういう訳にもいかない...が、吟味すると買えるものが無くなってしまう...が、...という堂々巡り。
10年前は荒物とか、安くて買いやすいものも、とにかく量を多く、賑やかに、という仕入れでしたが買い方、売り方も随分と変わってきました。

昨日は大邱から郊外へバスで2時間。
とんでもない田舎でまさかの乗り換えミス。そのまま行ってたら山の上の寺に行けるらしい。本数も少ないし、トイレには行きたくなるし、不安。
乗り継ぎポイントへ30分かけて歩いて戻る途中、とても素敵なお家を見つけました。
グリーンの大きなガラス張りの家で庭には保存食を醸造するハンアリ(壺)がずらりと並んでいます。どうやら家の人は畑仕事中。ここん家のご飯が食べたい...トイレを借りたい...と遠くから願いながら次のバスの時間が迫っているのでひたすら駆け足、なんとか業者さんの倉庫へ。(逃したら終了)
こういう時、よく充電が切れたりするけれどこの日は大丈夫でした。お天気も最高だしギリギリセーフ。ウインク。

大邱では北朝鮮の焼きものを見つけました。
これは以前、絵付けの柄は全然違うけれど同じ土、同じかたちのものを仕入れたことがあるのですぐに分かりました。
日本的なコップのかたちで好みだったから思い出に残っています。
当時は3客しかなかったけど、今回は大量。中華料理屋で使っていたものということですが、状態が良くて、手描きだからどれもちょっとずつ違います。 北朝鮮モノはなかなか出会えないから、全部購入。
ソウルの骨董では李朝時代のものや、逸品が見れますが私としてはクンデサ(近代史)と呼ばれるちょい古ラインが欲しいところ。
意外とそういうのものを積極的に扱う業者さんは少ないのが残念。
なんとなく、見向きもされず捨てられて残っていないのだろうと想像しています。
大邱では珍しくクンデサンをメインに扱う業者がいて、プラスチックの折り畳みソバンのコレクションを見せてもらいました。
それらは貴重で非売品だとか。欲しいものは大体非売品でガッカリしていたところ、
遠くまで来てバスも乗り間違えて大変だっただろうから1色だけ譲ってあげる、と。泣けますね。感謝ハムニダです。

今日は東大邱駅からKTXでソウルへ移動しようと朝早めに出発したのに
駅に着いたら席が満席で13:00まで乗れる列車がないとのこと。
出発まで3時間もあるけど市内に戻るには遠い...ということで
買い付け日記なるものを書いてみようかなとカフェに入ったところです。
思うところがあり裏側はあまり語らないようにしてきましたがこれを機に少し、書いてみようと思います。

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