壷田和宏、亜矢さんと黒原原土

2023/11/17





久しぶりに壷田和宏、亜矢さんの工房へ。この日は絶好の秋日和で高千穂から見える阿蘇が最高でした。
そんな中で見る作品もひと際キラキラしていました。とにかくここは空気が綺麗。
少しお会いしない間に穴窯が壊れて、登り窯になっていました。
息子さん達に手伝ってもらって建てたという新しい窯で焼いた作品も出来栄え上々だそう。来春にどっさり当店用に焼いていただこうと思い、
とりあえず今の空気を吸いに行った次第。

前回の展覧会では炭化焼き締めをテーマに作品を展開していただきました。
様々な土や釉薬を幅広く使った炭化焼き締めをリクエストしたのは、壷田さんが暮らす高千穂・黒原(くろばる)で採掘した土が超個性的で面白かったから。
前回はグレー、ブルー、ピンク、ブラウンのグラデーションが出て、恐竜の卵のような貫入が入っていました。
ブレンドせずにあえて単体(原土)で土を焼いたものでしたが 「温度ではなく熱量を大切にした」と言われていたのが印象的で、妙に腑に落ちたのを覚えています。
圧力釜のようなイメージでしょうか?
テクニックだけでなく、私が価値を感じているのは他ならぬ人の熱量=エネルギーである気もしているこの頃です。
地層に走る黒原原土を見た時、明らかに異質な感じがして採掘したそうですが、
思いもよらず、それは白粉のように綺麗でキメ細やかなパールホワイトの土でした。マジック。
ひとまず、少し仕入れをして京都に戻りました。来年、何をどう焼いてもらおうかなあ〜と考え中です。

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